10代/思春期ニキビの原因は?年齢で子供の肌はどう変わる?

大人と子どもの皮膚って違いはあるんでしょうか。
子どもの肌は大人よりも薄く、
意外と乾燥していて、刺激に弱いということは知っていましたが
思春期の年齢を通してどう変わっていくのかを調べてみました。
思春期の年齢
思春期とは、大人になるために心と体が成長する時期です。
概ね女の子は10歳ころから、男の子は12歳ころからが年齢の目安です。
体の中では性ホルモンが分泌されます。
男女で分泌されるホルモンに違いがあり分泌時期も違うため、女の子の方が思春期が早いです。
思春期の子供の皮膚ってどんな状態?
1歳~思春期前までは皮脂の分泌や水分量が少ない時期です。
新しい細胞が生まれ、いらなくなった細胞が肌表面に押し上げられそのうち自然に剥がれていく、
いわゆるターンオーバーの機能は、新生児からほぼ成人と同様にあるけれど
皮膚の一番内側にある真皮や脂肪組織が大人と同じになるには思春期の過程が必要です。
思春期頃から子どもの肌→大人の肌に成長します。
大人の半分ほどの薄さだった子供の肌は、体の中で性ホルモンが分泌される思春期になると汗腺や皮脂腺、毛穴の機能が成長し皮膚が厚くなっていきます。
皮脂腺が発達するので皮脂の分泌量は多くなり
ニキビなど思春期特有の肌荒れを起こすことが多くなります。
汗腺の発達で汗が多くなる時期でもあります。
汗腺や皮脂腺、毛穴は一度できたら数は増えず成長するだけです。
ある程度生まれ持った個人の肌質があってその特徴が強く出てくるのが思春期です。
毛包(hair follicle)・脂腺・汗腺(sweat apparatus)などの表皮付属器は、胎生約65日以降に生涯で一度の発生をとげるのみで、誕生後はその総数は決して造花することはなく次第に失われていく
宮地良樹編『思春期の皮膚トラブルFAQ』(診断と治療社 2012)p.5
よくある子供の肌荒れ/思春期ニキビ
よく知られている思春期の肌荒れとしてニキビがあります。
思春期ざ瘡(adolescent acne)は12~13歳で発症し、高校生の頃に症状が最も悪化し、その後軽快する(中略)中高生のおよそ70%は尋常性ざ瘡に罹患していることから思春期ざ瘡患者は人口の5%と推定されている
宮地良樹編『思春期の皮膚トラブルFAQ』(診断と治療社 2012)p.54
思春期をむかえ大半の人がにニキビができるんですね。
思春期以外にも肌荒れとしてニキビができることがありますが、
思春期ニキビの主な原因は、皮脂腺が成長し皮脂の分泌が多くなるのに対し毛包の成長がゆっくりなので、皮脂が毛穴に詰まりやすくなるからです
最初は面皰(めんぽう)と呼ばれるニキビの元ができ、
そこにアクネ菌が増殖すると炎症を起こし丘疹(きゅうしん)や膿疱(のうほう)へと症状が悪化します。
ニキビができると気になりますが、自分でつぶしたりすることはやめましょう。
つぶす際に皮膚が破れて跡になりやすくなります。
思春期ニキビに対する子どものスキンケアのポイント
スキンケアの基本は適度な洗顔、適度な保湿、紫外線対策です。
これは子どもでも大人でも同じです。
思春期ニキビがある時は、皮脂の分泌が盛んなので1日2回、朝晩の洗顔をします。
正しい洗顔方法は以下を参考に
関連記事そのお風呂洗顔で大丈夫?正しい洗顔方法でしっとり美肌を手に入れよう
洗顔は洗いすぎに気を付けます。
顔がべたつくからと強い洗浄剤を使ったり、スクラブ入り洗顔を多用すると
皮膚が乾燥したり、摩擦による刺激でバリア機能が低下することがあります。
保湿対策として化粧水を選ぶ場合は、
油分を多く含むものより油分の少ないニキビ用の化粧水を使うのがおすすめです。
肌がべたつく使い心地の化粧水だと嫌がって保湿しない可能性もあるので
できるだけさっぱりとした使い心地のものを選んであげましょう。
関連記事子供の化粧水を母親目線で考える|10代におすすめの洗顔料と化粧水
化粧品を使う場合、
皮膚を覆い隠すようなものではなくポイントメイク中心にします。
薄く肌色のついたニキビ用日焼け止めを塗ることでニキビが目立つのを防ぐ効果があるので
紫外線対策のためにもつけるようにしましょう。
顔以外にも、
思春期の皮膚はたくさん汗をかき、臭いが出てくることもあるので汗拭きシートやシャワーなどで清潔にするよう心がけましょう。
思春期のニキビは自分に自信がなくなってしまったりと精神的にも影響を与えることがあるので
気になる場合は医療機関への受診もおすすめです。
医療機関を受診して薬を使うことになった場合、親から毎日薬の使用を促されたりすると逆に薬を使わなくなってしまう事もあるので子どもへの声掛けは慎重にしたいですね。
思春期のニキビは母親の持つ情報で治療することが多いので、正しい情報を持つことが大事です。
正しいケアで子どもにはストレスの少ない青春時代を送ってほしいものですね。
参考文献
宮地良樹編『思春期の皮膚トラブルFAQ』(診断と治療社 2012)
-
前の記事
肌の老化は細胞の老化!シミ・しわの元になる肌のダメージとは? 2018.06.27
-
次の記事
乾燥肌の40代が体験レビュー!高浸透型ビタミンC誘導体サイクルプラス 2018.07.26